実験結果の整理 P - h 線図
下記の説明を読んで 状態点1~3のエンタルピーを線図から読み取ってください。下の図と近い位置になるはずなので、参考にしてください。
冷媒の状態点1(蒸発器出口→圧縮機入口)のP - h 線図上の位置を冷媒の絶対圧力PR1 [MPa]と測定温度TR1 [°C]より求める。求めた位置の横軸の値から冷媒比エンタルピー hR1 [kJ/kg]を求める。
冷媒の状態点2(圧縮機出口→凝縮器入口)のP - h 線図上の位置を冷媒の絶対圧力PR2 [MPa]と測定温度TR2 [°C]より求める。求めた位置の横軸の値から冷媒比エンタルピー hR2 [kJ/kg]を求める。
冷媒の状態点3(凝縮器出口→膨張弁入口)のP - h 線図上の位置を冷媒の絶対圧力PR2 [MPa](凝縮器内では圧力がほとんど変化しないため、入口と同じ圧力とする)と測定温度TR3 [°C]より求める。求めた位置の横軸の値から冷媒比エンタルピー hR3 [kJ/kg]を求める。測定温度が飽和温度であった場合は、飽和線上(液側)にプロットし、その点の冷媒比エンタルピーを求める。
求めた状態点1から状態点3のエンタルピーの値を計算値の表に記入する。
実験結果の整理 成績係数の計算
下の説明を読んで、熱交換量と仕事率、成績係数を求めてください。
蒸発器(状態点4→1)での空気から冷媒への質量流量あたりの伝熱量φE [kJ/kg]は,蒸発器出口(状態点1)の冷媒比エンタルピーhR1 [kJ/kg]と蒸発器入口(状態点4)hR4 (= hR3 )[kJ/kg]の差より次式となる。
φE = hR1 - hR4
圧縮機(状態点1→2)での冷媒がされた仕事率l [kJ/kg]は,蒸発器出口(状態点1)の冷媒比エンタルピーhR1[kJ/kg]と凝縮器入口(状態点2)hR2[kJ/kg]の差より次式となる。
l = hR2 - hR1
成績係数ε [-]は,仕事率L [kW](電動の圧縮機による蒸気圧縮式の冷凍機であれば消費電力)と冷却量ΦE [kW](外部から冷媒への伝熱量)の比で次式から求められる。ここでG [kg/s]は冷媒の質量流量である。
計算値の表の列を成績係数まで埋めてください。
実験結果の整理 結果の考察
冷凍機の条件に対する変化を見ていきます。1回目は基準であるので比較の必要はありません。2回目、3回目では結果を基準である1回目と比較をしてください。
伝熱量は増えていますか?仕事はどのように変化していますか?成績係数は上がりましたか?
変更した条件を踏まえて、その理由も考えてみてください。考えた結果は考察に記入してください。